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  • 介護者支援

高齢化の進展で、認知症を患う方はさらに増加傾向にあります。厚生労働省は、2025(平成37)年には認知症患者数が、全国で約700万人を超すという推定値を示しています。それにともない、介護者の方が社会から孤立してしまうという問題が、ますます顕著になってきました。そこで、「介護者支援」の重要性が、ようやく社会から目を向けられはじめています。

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  • 介護者支援における取り組み

身近な方を介護するために仕事を辞め、社会から孤立してしまうといった現状は、もはや誰にでも起こりうることです。介護離職は社会との距離が生じるだけではなく、経済的な疲弊も意味しています。だからこそ、介護者支援においてもっとも重要なことは、介護をする方が安心できる“社会のしくみ”がつくられること。そのために 各団体は、介護者支援を模索し続け、以下のような取り組みをおこなっています。

  • 介護者のための相談電話・訪問相談の実施・行政等との協働による「介護者の会」立ち上げ支援
  • 行政機関に向けた介護者支援に関する要望書の提出
  • 全国介護者支援団体連合の発足
  • 「介護者サポーター(ボランティア)」の養成
  • 介護にかかわる市民参加型のイベントの開催
  • 介護者同士が交流できるサロン、ケアラーズカフェ等の開催
  • ケアラーズカフェなどの立ち上げ講座、コンサルテイング、人材育成
  • 介護者支援における研修・講演会・調査研究
  • 介護および認知症に関するセミナーの開催・ハンドブック、リーフレットなどの作成および作成支援
  • 医療とケアの両面から情報提供とサポート
  • 認知症を知ってもらうための啓蒙活動
  • 地域見守り・孤立化防止運動など
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  • さまざまな介護支援の場

介護者の方が「自分だけじゃない」と気づき、同じ不安や悩みを共感しあい、情報交換ができる場はとても大切です。また、介護者という共通点以外に、同じ立場であったり、介護をしている方の症状が同じといった共通点があることで、より安心できる仲間と出会うことができます。そのようなことから、対象者をわけた様々な介護者支援の場があります。

たとえば、ご自分の親御さんを介護するにしても、既婚者と独身者、娘と息子という立場では、意識や関わり方が微妙に異なることがあります。そこで、娘という立場で介護をする方が集まる「娘サロン」や、息子という立場で介護をする「息子サロン」、独身者が集まる「シングル介護者交流会」、「男性介護者の会」といったものも存在します。お茶やお菓子を楽しみながら語り合い、情報交換するだけではなく、医師から助言を受けたり、相談できる“つどい”もあります。また、そのような集まりがきっかけで、さらに横のつながりが各地に広がることもあります。

そのほか、認知症の方の介護者が、より共感・情報交換しやすいように対象者が分類された交流の場もあります。たとえば、64歳以下で認知症を発症した方の介護者が集まる「若年性認知症の人と家族のつどい」。もしくは、アルツハイマー型認知症、血管性認知症とともに三大認知症でありながら、あまり一般的に知られていない「レビー小体型認知症サポートネットワーク」が開催する交流会などです。

いずれも、参加費は無料から数百円程度です。会によっては全国各地で開催されています。気軽に参加できるよう、パンフレットに「遅れてきても、早めに帰っても大丈夫」といった文句が書き込まれていることもあります。

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  • おしまいに

介護は突然やってくるものといわれています。そのため、介護をされる方は、落ち着いた時間を取り戻して、はじめて各地に介護者支援の波があったことに、気づくことも少なくないでしょう。

まだまだ、その波は十分ではないかもしれませんが、確実に広がっている波であることは確かです。介護を抱え込み、孤立したような気持ちになっても、今いらっしゃる地域には何かしら支援の波があるかもしれません。そのことを是非知って、どうぞ、同じような仲間のためにお広めください。

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  • 【おさらい】

介護される方だけではなく、介護をする方の支援、いわゆる「介護者支援」も重要であることを、ようやく社会が気づきはじめました。
介護をする方が正しい知識を持ち、また、安心できる“社会のしくみ”がつくられるように、各団体は、相談できる機会や、交流の場、サポーターの養成や、行政機関への要望書提出、連合会の発足、フェスの開催や、セミナー、調査ほか、さまざまな取り組みをおこなっています。

介護をする方が、より共感し、より有益な情報交換ができるように、同じ立場であったり、介護をしている方の症状が同じといった共通点がある方同士、交流できる場があります。

親の介護をする娘さんがつどう「娘サロン」親の介護をする息子さんがつどう「息子サロン」「シングル介護者交流会」、「男性介護者の会」
特定の認知症における知識や情報の共有や、交流を目的とした「レビー小体型認知症サポートネットワーク(DLBSN)」「若年性認知症の人と家族のつどい」などです。

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  • 問い合わせ窓口:

全国介護者支援協議会NPO法人介護者サポートネットワークセンター・アラジン
レビー小体型認知症サポートネットワーク(DLBSN)
認知症の人と家族の会