DFree

写真提供:トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社

高齢者や障がい者は体を思うように動かせないことから、急な尿意に対して失禁をする可能性があります。1人でトイレに行ける要介護者にとっても自分が気づく前に尿意が分かると失禁の可能性を減らせます。また、排泄には人の手を借りることにほとんどの人が抵抗を感じているので自尊心が長く保てる効果も得られます。介護をする立場からは、尿が出るタイミングは個人差があるので適切なタイミングにトイレに連れて行くのは困難です。連れていく回数を増やせば失禁を減らせるので、その手間は減ります。しかし、連れていく手間が増え、排尿もないと無駄な手間がかかります。このような高齢者・障がい者、介護者の両方に便利な排尿のタイミングを予知して通知する画期的で話題の機器「DFree(ディーフリー)」を紹介します。

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  • 排尿のタイミングを予知して通知する「DFree」とは

「DFree」とは、手のひらサイズのセンサー部分を下腹部に医療用テープで固定させると、内蔵された超音波センサーで膀胱の状態を分析して排尿のタイミングを「そろそろ」や「出たかも」とあらかじめインストールしたスマホのアプリに通知する機器のことです。「DFree」は超音波で膀胱の状態を分析することから、体に装着させていても体への悪影響はありません。

スマホに排尿のタイミングを通知するだけでなく、データは利用者ごとに一元管理され簡単に確認することができます。。アプリでは排尿のパターンがグラフで示され、排尿傾向が簡単に分かります。また、排尿時刻、オムツ・パッドの交換記録を残せます。

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  • 「DFree」を利用するメリット

尿意を人が感じる前に排尿のタイミングが通知可能になること、および排尿間隔が感覚ではなく蓄積されたデータとして個人ごとに分かることなどからメリットは以下のとおりです。

1.高齢者・障がい者のメリット

1-1 外出先や体の状況ですぐにトイレに行けないときなどでも尿意を感じる前に通知されるので余裕を持った行動ができて、失禁するなどの不安を解消できます。これにより控えていた外出も積極的にしようという気分になれます。
1-2 失禁の不安でトイレで排尿しないのに何度もトイレに行く無駄をなくせます。

2.介護者の立場のメリット

2-1 失禁防止をサポートできることで、高齢者・障がい者の尊厳を守れます。
2-2 効率のよい排尿の支援とオムツの使用量の削減が期待できます。導入事例では介護時間の30%削減とオムツやパッドの消費の50%削減ができたと報告されています。

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  • 「DFree」の仕様

1.大きさ
・本体部(mm):W83×D80×H33
・センサー部(mm):W62×D34×H12
*センサー部を体に装着(装着には超音波用ジェル、医療用テープを使用)

2.重さ
・本体部:73g
・センサー部:18g

3.電源電池
動作時間:約24時間(満充電には3から4時間必要)

なお、販売は、個人向けは2018年以降の予定です。現在は介護施設および医療機関への販売のみが行われています。価格の公開はなし。

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  • 「DFree」への高い評価

開発会社が、設立が2015年2月18日の若いトリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社というベンチャー企業のため、「DFree」の開発資金はインターネットで資金提供者を募集するクラウドファンディングや投資家からの資金調達などで行われました。また、同社の株主などから総額累計13億円の資金調達もできているなど商品コンセプトや機器性能に第三者である投資家に高い評価を受けています。さらに、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の研究開発型ベンチャー支援事業/企業間連携スタートアップ(SCA)に対する事業化支援対象に採択されて、共同開発会社とともに最大で7,000万円の返還不要の助成金の受領も決定しています。

その他、経済産業省が実施した「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト」でグランプリを獲得。また、「日経優秀製品・サービス賞2017」で2017年に日経各紙に掲載された約20,000点の新製品・サービスのなかから選ばれた5点の日経MJ賞・最優秀賞の1つに入っています。

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  • まとめ

介護する立場、される立場にとって負担や尊厳の問題の大きい排尿が、双方とも軽減される画期的な機器「DFree」について紹介しました。開発会社は今後、排尿だけでなく排便も同様に予測できる機器を開発する予定です。排尿・排便の両方ができるようになるとさらに便利になります。今後の新製品の開発や使いやすさの追究が期待されます。