高齢になると体力・気力の衰えで徐々に活動範囲が狭くなり、高齢者1人、あるいは高齢の夫婦のみで1日を過ごす単調で退屈な生活時間が長くなります。その結果、社会との関わり合いが少なくなって生活がマンネリになり、生きる楽しみや生きがいを感じることも少なくなる高齢者が増加します。そして、良い意味での緊張や刺激が希薄なって認知症を発症する可能性も高まります。そのため高齢になればなるほど社会との関わりを広く持って生きる楽しさ、生きがいを持つことが重要になってきます。そこで社会との関わりが薄くなった高齢者が社会との関わりを持って生きられるように生きがいを支援する介護保険外サービスについて紹介します。
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  • 生きがい支援サービスとは

生きがい支援サービスとは、家に閉じこもるようになった高齢者や、周りに迷惑をかけたくないからと遠慮してしたいこともしない高齢者に対して毎日を楽しく生きがいも持って過ごせるように支援するサービスのことです。生きがい支援サービスは、介護保険外サービスだけでなく介護保険サービスでも提供されています。提供されるサービスは施設によってまったく同じではありませんが、最近では入居者が毎日を楽しく過ごせるように配慮されて生きがいのある時間が過ごせるいろいろなサービスが実施されています。

具体的には、歌が好きな人に楽しいカラオケ、脳を活性化する効果と楽しく遊べるパチンコやマージャンがギャンブル要素をなくして行われています。また、俳句、短歌、絵画、生花、陶芸などの文化的な趣味から料理、編み物などの実用的な趣味まで幅広く実施されています。また、体を動かすことで健康にも効果があるゲームや体操から少し頭を使うクイズや脳トレなども楽しく飽きないように行われます。
介護保険外サービスの生きがい支援では、自らの趣味や特技を高齢者に教えたり、見てもらったりすることで生きがいを感じられるサービスや介護保険で提供されているサービスにはないサービスや、介護保険サービスで提供されている場所以外で支援を受けられるサービスがあります。介護保険サービスでは十分でないとき、あるいは介護保険サービスを補完する形で介護保険外の生きがい支援サービスを利用できます。その結果、より多くの充実した生きがいを強く感じられる生活ができるようになるのではないでしょうか
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  • 生きがいを持つことの重要性

生きがいは高齢者にだけ必要なものではありません。充実した人生を送るためにすべての人にとって重要なものですが、高齢者は若い人に比べると社会との関わりが薄くなっているだけにより重要です。いままで主に仕事と育児という大きな義務、生きがい、責任で忙しくしてきた人たちのなかには、それらがなくなって他に生きがいが見つけられないと、老後はセミの抜け殻のようになって生きがいをなくしてしまう人がいます。社会との関わり合いが薄れることで、身体的にも精神的にも活動量が落ちて、元気に生きるという前向きな気持ちも失われます。そうして、心身の健康状態が悪化すると老人性うつ病や認知症の発症、孤独死などの大きな弊害が生じます。そこまで行かなくても老後の生活が楽しくなくなって高齢者の生きる活力が失われます。そのため生きがい支援サービスは、高齢者が生きいきと生活していくためには極めて重要なサービスです。

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  • 生きがい支援サービスの利用方法と費用

市区町村の担当窓口や介護事業者に問い合わせることで、介護保険外として提供されている生きがい支援サービスを確認できます。市区町村の場合は、サービスを提供している団体を紹介してもらえるのでそこへ申し込み、料金もそこで教えてもらいます。料金は提供されるサービスによって大きく異なりますが、1週間1回2時間程度で1カ月数千円程度が一般的です。そのほか材料を使う場合は材料費が必要です。介護保険サービスの場合は、介護度によって多少の差がありますが700円前後から1,200円程度です。

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  • まとめ

平均寿命が長くなるなか、老後を楽しく充実して過ごすためには生きがいを持つことが重要です。しかし、高齢になると外出する体力や気力の衰えで社会との関わり合いが薄くなります。そこで、市区町村や介護事業者が提供する「生きがい支援サービス」は娯楽からスポーツ、文化、教養など同じ趣味や特技を持つ人と一緒に楽しめるサービスを幅広く提供しており、それらを利用することで生きがいのある充実した老後を送れることについて紹介しました。