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  • 50歳未満でも

アルツハイマー型や血管性など認知症にはいくつかの種類がありますが、64歳以下の人がかかった場合、総じて「若年性認知症」と呼びます。厚生労働省のデータによるとその患者は全国に約3万7800人。人口10万人当たり男性は57.9人、女性は36.7人となっています。発症年齢は平均51.3歳で、50歳未満で発症した人も30%ほどいます。高齢者に多いアルツハイマー型は若年性認知症では25%程度で、血管性認知症の割合が高いことが特徴です。血管性とは、脳内で出血や梗塞が起こることでなる認知症です。

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  • 症状は

代表的な症状は、物忘れです。仕事やプライベートで大事な予定を忘れてしまい、それを指摘されても予定を組んだこと自体を思い出せません。一度に複数のことを考えることも苦手になります。料理が上手だったのに手順が分からなくなります。車の運転が危険になることも多く、車線をはみ出したりブレーキが遅くなったりします。しかし、このように認知機能に障害が出始めて仕事や生活に支障をきたすようになっても、年齢が邪魔をして認知症だと気付かないケースが多いのが若年性認知症の注意点です。病院で診察を受けてもうつ病や更年期障害などと間違われることもあり、診断までに時間がかかってしまう可能性が高いのです。

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  • 対策は

若年性認知症に多く見られる脳血管性認知症やアルコール性認知症などは、普段の生活を見直すことで予防ができるとされています。栄養に偏りのないバランスの良い食事を心がける、塩分や動物性脂肪、糖質を摂り過ぎないようにするなど、食生活は真っ先に見直しましょう。 適度な運動もポイントで、多少の負荷がかかる有酸素運動を継続的に行うことが効果的です。また、人とのコミュニケーションには脳を活性化させる働きがあるとされています。世間話やうわさ話といった会話で構わないので、積極的に人と関わるようにしたいものです。

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  • もしかして?

物忘れによる仕事や家事のミスが続くと、本人や家族は「どうも調子がおかしい」と思います。しかしこれらの症状が認知症には結びつかず、受診が遅れることが若年性認知症の一番の懸念点です。ポイントは「忘れたことを思い出せるか」です。思い出せない場合、本人が認知症を疑うことは難しいでしょう。家族や会社の同僚、友人などが受診を勧めるしかありません。早期に発見して適切な治療を行うことで、症状の進行を遅くことができます。ただし、働き盛りの時期に認知症だと告知を受けることは、精神的な打撃も大きいものです。患者本人の思いに寄り添えるようなフォローが求められます。

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  • おさらい

64歳以下の人が認知症にかかった場合、それを「若年性認知症」と呼びます。患者の年齢は平均51.3歳と働き盛りでの発症も珍しくありません。そのため記憶障害などが出始めて仕事や生活に支障をきたすようになっても認知症だと気付かないことも多く、うつ病や更年期障害と誤診されてしまうケースもあります。ポイントは「忘れていたことを思い出せるか」です。思い出せなかった場合は若年性認知症の可能性がありますので、なるべく早く専門医を受診しましょう。