平均寿命が延び、また核家族化の進展で高齢者のみの世帯が増加していることに加え、地域共同体の崩壊で地域住民同士のつながりが薄れて病気や事故による高齢者の孤独死が増加、社会問題化しています。また、高齢者の1人暮らしは転倒による骨折で動けなくなるリスクや高齢になると喉の渇きに鈍感になることから熱中症になるリスクも高まります。その他にも高齢者には病気や事故によるトラブルが起こりやすく、遠方に住む高齢者を抱える家族は不安、心配が尽きないのではと思われます。

このような不安、心配を少しでも解消するために24時間365日高齢者の安否を確かめられる介護保険外サービスとして見守りサービスが多数生まれています。そこで、代表的な見守りサービスについて、内容、特徴、費用などについて紹介します。介護保険サービスと組み合わせて利用することでより大きな安心できる生活ができます。

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  • 見守りサービスは4種類

見守りサービスを大きく分けると以下の4種類です。それぞれについて内容を紹介します。

1.人による会話によって見守るサービス


人が、決められた時間間隔、時刻に定期的に、あるいは不定期に電話をして高齢者の状況を確認するサービスです。単なる安否確認だけではなく、高齢者の健康状態や精神的な状態まできめ細かく把握できるほか、孤独になりやすい高齢者にとって長時間ではありませんが会話を楽しめるメリットがあります。デメリットは高齢者と接する間隔によって万が一のときに手遅れになる可能性があること。および他のサービスに比べると高額な費用が定期的に発生することです。

料金はサービスを提供する会社やサービス内容によって大きく変わりますが、週1回の電話確認で月額2,000円から8,000円程度です。回数や1回あたりの会話時間が長くなると料金は高くなります。このほかに入会金が数千円から1万円程度が必要です。食事の配食、宅配便の配達など他のサービスと組み合わせて訪問によるサービスも行われています。

なお、人による確認ではなく機械で録音した音声を使って自動的に電話をして安否を確認するサービスもあります。この場合、人件費を大幅に抑えられるので月額数百円から利用できます。

2.センサーで感知して自動で見守るサービス


ITや電子技術を利用して高齢者の行動を感知して異常の有無を判断して安否を確認するサービスです。長時間センサーによる感知ができなければ、異常があったと判断して家族やサービスを提供する会社や会社と提携している業者が駆けつけて安否を確認します。センサーは例えば、高齢者が日常よく使用するトイレや冷蔵庫のドアなどに設置され、開閉が確認できれば異常がないなどと判断されます。その他にも高齢者の体温や照明の明かりを検知するセンサーなどもあります。これらが組み合わされて提供されます。

また、センサーを使用した見守りサービスでは、高齢者が常時肌身離さず小さな装置を所持し簡単な操作、例えば握りしめるだけで異常な状態を見守りサービス会社に連絡できて駆けつけてもらえるサービスも提供されています。そのほか壁に取り付けられた装置のボタンを押すことでも異常を知らせられます。

この見守りサービスでは、導入時に料金が発生して、毎月の維持・管理費は比較的低額で提供されます。サービスを提供する会社、サービスの種類によって毎月の費用が発生しないサービスもあります。

費用はサービスを提供する会社、サービス内容によって大きな差があります。月額数百円から月額3,000円プラス機器代として1万円から数万円程度かかります。機器をレンタルにして毎月の利用料が高額になったり、機器を買い取りにして月額の費用を抑えたりできるプランなど会社によってさまざまな形でサービスが提供されています。

3.映像を見て見守るサービス


カメラを設置して高齢者の行動を一定の間隔で確認するサービスです。このサービスでは、高齢者の様子を見て音声による呼びかけなどができるサービスもあり、センサーによる安否確認よりも、人が訪問して高齢者の様子を確認できることに近いことが遠隔地から行えます。

費用は機器代と月額費用からなります。サービスを提供している会社は多くありません。費用はカメラの台数や24時間無休かそうでないかなどで異なりますが月額8,000円程度から提供されています。

4.各種の見守りサービスを複合(総合)して見守るサービス

1から3のいろいろなサービスが組み合わされて見守りサービスが提供されています。

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  • 見守りサービスについておさらい

見守りサービスは、インターネットの普及で高齢者の活動状態を熱、圧力、映像などで感じ取れるセンサーで実現されます。装置の小型化・低価格化・高度化などの技術進歩で高齢者の安否を遠隔地から確認できるようになりました。従来は高齢者の安否を確認するには、人が訪問して目で確認するか電話をして耳で確認などをしなければなりませんでしたが、技術の進歩で必ずしも必要ではなくなりました。

人に依存した見守りサービスでは、24時間365日の安否確認は、住み込みで一緒に暮らさなければ実現できないデメリットがあります。しかし、人による見守りサービスではセンサーなど機械では把握ができない高齢者の顔色や言動から高齢者が心身に抱えている隠れた問題点を早く把握できる可能性があります。

一方、ネットワークとセンサーを活用した見守りサービスでは、24時間365日の見守りが遠隔地からでもできます。また、人件費を抑えられるので安い費用でサービスを提供できるメリットがあります。

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  • 見守りサービス利用上の注意点

高齢者にとって見守ってもらっているということで安心できると好意的に感じる人もいますが、一方で監視されているという悪感情の思いを持つ高齢者も存在します。サービスの内容や費用も重要ですが、高齢者の思いにも十分配慮して利用するサービスを選ぶ必要があります。

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  • まとめ

介護保険外サービスの見守りサービスについて、内容や特徴、費用について紹介しました。介護保険サービスを毎週定期的に利用していれば、一定の見守りができます。しかし、介護保険サービスを利用する前の段階、あるいは高齢で24時間365日見守る必要があるときは、見守りが必要な頻度や何に注意して見守りたいかを検討して適切な見守りサービスを利用すると安心した生活が高齢者自身も高齢者を介護する家族も送れます。