終活とは、終活を行う目的、意義、メリット

近年、「終活」や「エンディングノート」という言葉が新聞・テレビなどで話題になっています。今、高齢者を取り巻く社会・経済・家族関係・地域社会との関わりなどが大きく変化しました。そして、主にこれから老後を迎える戦後世代の「死」や「家族関係」に対する意識の変化も加わって、最期を迎えるまでの生活を充実して過ごすために自分らしい生き方、最期の迎え方をしたいとして「終活」を意識する人が増加しています。そこで、終活とは具体的に何をすることか、「終活」の目的、意義、メリットについて説明します。

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  • 終活とは

狭い意味では葬儀やお墓や財産の相続をどうするかという人生の最期を迎えるにあたっての直接的な準備活動のことです。広い意味では、人生の最期だけを考えるのではなく、迫ってくる最期までをいかに有意義に過ごし、実り多い人生にするために行うべきことは何かを考えて見つける活動のことです。終活がはやった当初は、最期を迎えるための後ろ向きの活動の意味で使われましたが、最近は、主に最期の期間までをより充実した生活にするための前向きな活動として捉えられています。

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  • なぜ、今「終活」が重要か?

かつては生きることに精一杯であったり、「死」をわざわざ意識することを忌み嫌ったりしたことから、遺書を書く人はいても「死」に備えた活動をする人はほとんどいませんでした。また、かつての日本社会では、家族が同じ家に住み、地域住民同士の近所付き合いも深く高齢者が疎外感・孤独感に襲われることなく生活できていました。

そのため、最期を迎えるまでの生活の心配や、葬儀に関しても家族や地域社会で執り行われるので最期をどう迎えるかは、多くの人にとって「死」は気になっても死を準備することは「避けられない運命」としてあまり気にしていませんでした。しかし、現代においては核家族化の進展による高齢者のみの世帯の増加。また、都市化の進展や近所付き合いを好まない人たちの増加などによる地域共同体の崩壊で高齢者は、疎外感・孤独感を強く感じるようになりました。そして、このことは家族や地域社会の援助が薄く・弱くなった今日、高齢者に最期を迎えるまでの期間の生活をどう暮らし、死後をどうするかを自分で考えなければならないという状況を付きつけています。加えて、自分らしく自分の思うように生きたいという自意識の高まりとあいまって、終活をしたい人や既に行っている人が増えて終活がブームになっています。

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  • 終活の目的、意義、メリットとは

何となく終活を行うことの意味は理解できるけど本当に必要があるのかどうか疑問に思う人も多いかと思います。終活の最大の目的、意義は、「これからまだ続く人生を自分らしく生きて行くために、自分自身の意思や希望を明確にしてそれを尊重して生きていけるよう活動する」ことです。また、「自分自身の死後に子どもたちが親はどうして欲しかったんだろうと悩まないように自分の意思を明確に伝える」ことです。

これからの人生に何が必要なのかを考えて知ること、生き方を選び行動することが人生を実りあるものにできます。しかし、すべての希望を成し遂げようと頑張りすぎることは、かえって負担が大きくなり長続きもせず、ストレスがたまって逆につらい人生となってしまいます。理想を実現することを目的とするのではなく、それに向かって行動することを目的にすることで前向きな気持ちで人生を楽しめます。

終活をきちんと行うことは、子どもたちに葬儀をどのようにして欲しいのか、お墓をどうするのか、財産の相続はどうするのか、介護が必要になったらどうしたいのか、延命治療はするのかしないのかなどの考えを明確に示せます。さらに、預金通帳や権利書、有価証券の保存場所を明らかにしておくことは子どもたちの負担を軽くできます。これらにより、「親の意向が分かり、それに沿ったさまざま対策の実施が可能」「急な事態にも本人・家族が慌てる必要がない、また後悔しなくて済むことが可能」「生き方を明らかにすることで経済的な負担も明確にできること」などのメリットが生じます。

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  • 終活で行うにあたっての行動を考える具体的なテーマ

では、終活はどのようにどう考えて、何を行えば良いのでしょうか終活として取り組むテーマには以下のようなことがあります。

・今までの人生を振り返り、これからしたいことの整理
・身の回りの片付け・形見分けの検討
・財産の整理・遺言書の作成
・介護、終末期医療の方針
・葬儀プラン、葬儀の連絡先、お墓(永代供養)の決定 など

これらのなかから明確にしておかないと、急病や事故などで重篤な事態になったとき、自分や家族が「慌てること」「後悔すること」「どうしたら良いのか悩むこと」「これからの人生に不安になること」などについて考え、行動すると良いでしょう。

実際にまず行うこととしては、終活にあたりご自分のことや希望・要望を家族などに伝えるためのエンディングノートへの記入を好きなところから始めます。エンディングノートには、あらかじめ記入のためのいろいろな書式が用意されています。そこを好きなところから必要な箇所のみを埋めていきます。

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  • まとめ

流行語大賞にも選ばれて行っている人が増えている「終活」について、その目的やメリット、具体的に作業を始めるために必要なことについて紹介しました。終活は、たった一度の人生を「終わり良ければすべて良し」とし、人生の締めくくりを満足できるようにします。